丸セパ 即納 共栄製作所株式会社のホーム > 共栄ニュース > 共栄ニュース 2026年3月号 -第425号-

レジェンド二人の言葉

 今年3月に開催される「第6回ワールド・ベースボールクラッシック(WBC)」に向けた日本代表選手「侍ジャパン」の合宿が2月に宮崎市で行われる。前回大会の合宿も宮崎市で、約18万人が見学に訪れ約21億9600万円の経済効果があった。ドジャースで活躍する大谷翔平選手が参加を表明しており、今回も経済効果は大きくなるだろう。

 昨年の流行語大賞は、高市早苗氏が日本初の女性首相に選出された直後に発した言葉「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が選ばれた。遡って大谷選手が生まれた1994年には「イチロー効果」が流行語大賞に選ばれている。日本とアメリカメジャー球団で活躍したイチロー選手は、数多くの記録、記憶に残る成績を残し、観客動員と関連グッズの売り上げ、テレビ視聴率まで大きな経済効果をもたらした。

 イチロー選手と大谷選手、二人のメディア等への接し方は対照的だ。インタビューの質問に対して熟考して話をする点は二人とも共通するが、インタビュアーへの受け応え、返答の仕方が違うのだ。イチロー選手の場合、「貴方は天才ですか」との質問に「長嶋茂雄さんのように本能や感覚でヒットを打てる人は言葉が抽象的で上手く説明できない。僕は努力を重ねて記録を残すことができた。具体的に言葉で説明することができる。だから、決して自分が天才だとは思わない」とスパッと返答し、緊張感が漂う。大谷選手の場合、リラックスして自然体で話す印象を受ける。例えば、MVPを受賞した際、「チームメイトやスタッフがサポートしてくれたおかげです。自分の力だけでは決して(MVPを)獲ることはできませんでした」と周囲に対する感謝の言葉を述べる。また、試合後のインタビューでは「今日は体調が良く、楽しんで投げることができました」と屈託のない笑顔から発せられる言葉が多く、聞き手に安心感を与える。

 WBC創世記から日本人メジャーリーガーの地位向上に努め、人種差別など数多くの試練と闘ってきたイチロー選手。一方、先人の日本人メジャーリーガーが道を切り拓き、アメリカをはじめ世界から認知されるようになった現在の環境で、さらなる高みを目指す大谷選手、二人のレジェンドが歩んだ道のりは大きく異なる。

 働いて働いて・・・の流行語は、一昔二昔前の精神性が拭えないが、大谷選手の言葉に置き換えれば、「楽しんで楽しんで・・・」となるだろうか。今年開催されるWBCでの活躍だけでなく、流行語大賞にも期待したい。

                        <レーダーより>

 

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