丸セパ 即納 共栄製作所株式会社のホーム > 共栄ニュース > 共栄ニュース 2004年7月号 -第168号-

差別化戦略

20世紀が「大量生産のアメリカ型資本主義社会」だったとすれば、21世紀は「個性化・多様化・情報化のヨーロッパ型資本主義社会」になるだろう。市場競争を重視し、経済効率の前に従わせるアメリカ型に対し、市場の暴走を規制し、企業も社会の為にあると考え、人々の個性的な生き方や福祉を志向するのがヨーロッパ型だ。
環境が変化するに伴い、企業もやり方を変えなければならないことは誰もが思っている。しかしながら実情はなかなか変わらない、いや変えていない状態が続いているから、21世紀になってからも、この長い不況から抜け出すことができない。

不況を打開する方法は、差別化戦略だ。しかしそれは、商品の質をちょっと上げるとか価格を安くするとかデザインを変えるとかではない。「創造的な破壊」をしなければならない。そして「個性化、多様化、情報化」に対応した「真似されない価値」を創り出していく。たとえば、商品が寝具とする。従来の考え方では、それは寝る為の道具で、質や価格が重視された。それらの発想を壊し、安らかな眠りや快適な目覚めを提供できるという「体験」や「ライフスタイル」を「売る」わけだ。新たな価値観を創造し、これを商売のチャンスとするならば、これが差別化戦略だ。