丸セパ 即納 共栄製作所株式会社のホーム > 共栄ニュース > 共栄ニュース 2025年7月号 -第417号-

名優トム・クルーズ

 話題の大作映画『ミッション:インポッシブル』の最新作が公開された。同作品は、アメリカのテレビシリーズ「スパイ大作戦」を原作としたアクション・スパイ映画で、俳優トム・クルーズの代表作として知られている。映画に詳しくない方でも、タイトルや彼の名前は耳にしたことがあるだろう。今回公開されたのはシリーズ第8作目で、トム・クルーズ自身が挑むアクションシーンが話題となっている。

 トム・クルーズは1981年の『エンドレス・ラブ』で映画デビューしたが、出演時間はほんの数秒だった。1983年の『卒業白書』で注目を集め、1986年の『トップガン』で一躍トップスターの仲間入りを果たして以来、長年にわたりハリウッドの第一線で活躍し続けている。90年代前半まではアクション俳優というイメージは薄かったが、1996年公開の『ミッション:インポッシブル』が転機となり、その後は数多くのアクション映画に出演するようになった。     

 彼の最大の魅力は、アクションシーンをスタントマンに任せず、自ら演じるというプロ精神にある。シリーズ第4作では世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」からのダイブ、第5作では軍用機の外部にしがみついたまま飛行し、第6作ではヘリコプターにぶら下がるなど、命懸けのシーンをリアルに演じることで、観客に強烈な迫力とリアリティを届けてきた。さらに驚かされるのは、彼の年齢だ。1962年生まれで、今年で63歳。年齢を感じさせない身体能力と、それを維持するためのトレーニングは、俳優としての強い意志の表れと言える。今回の作品でも、たびたび裸のシーンが登場するが、60代とは思えない肉体美である。      

 アクションスターであるだけでなく、本格派のドラマ俳優としても高い評価を得ており、その演技力が作品に深みを与えている。また、プロデューサーとしても卓越した才能を持ち、脚本、キャスティング、撮影方法に至るまで関与することで、作品全体のクオリティを高めている。YouTubeで公開されているメイキング映像からも、彼の並々ならぬプロ意識が伝わってくる。映画制作全体に責任を持つ姿勢は見習うべきだろう。

 今回の最新作でも、予告編で紹介されている水中のシーンや、飛行機にぶら下がるアクションなどが見どころだが、実際の本編ではそれを上回るスリルと興奮が味わえる。ぜひ映画館で、その圧巻の映像とアクションを体感してほしい。

                        <レーダーより>