丸セパ 即納 共栄製作所株式会社のホーム > 共栄ニュース > 共栄ニュース 2002年7月号 -第144号-

日韓W杯の感動

アジアで初めて開催された、ワールドカップの開催国日本と韓国がともにグループリーグを突破し、わが国、日本は16強入りの大活躍であったが、惜しくもトルコ戦での8強入りを果たすことが出来なかったが、この4年間のトルシュエ監督の元、各選手たちが見事に成長し、日本のサッカーが世界に肩を並べるまでなった事は、立派の一言であろう。

オリンピックや各世界大会のスポーツと違う感動が、このサッカーW杯にあったと思う。各選手は、自分のポジションで相手の動きを見定め、いかに味方へナイスボールをパスし、ゴールを決めるか否かの1点の攻防が繰り返される。1点を取ることの難しさがこのスポーツの醍醐味であり、逆に得点したときの喜びは、選手同士やサポーター達が抱き合って喜びを分かち合っている姿を見ると、心から感動するスポーツだと改めて思う。

得点を決めた選手や一回もピッチに出られなかった選手共々が勝利を得たときの言葉は「選手全員が一丸なった勝利」「サポーターはじめ日本国が1つになって応援してくれたお陰」と言っている姿をみて、日本人の忘れ欠けていた心を取り戻した感じでした。本当に選手諸君に感動をありがとうと言いたい。

レーダー

「志村流」

「最後は自分しかいない。最後の頼りは自分だけ、という信念みたいなものがあったからこそ、何とか頑張ってこられたかもしれない。つき合いで飲まなきゃいけない時は夜遅くまで笑って飲んで、相手が酔いつぶれている間に寝ないでお笑いの勉強に精を出していた。睡眠不足でのハードな仕事の連続は、正直言ってきつかったな。でね、それは、人と同じことをしていたら、この業界で生き残ることは難しいのが分かっていたからだ。自分しか出来ない演技、自分独自の芸というものを早く確立したい、そういう思いで頑張ってきたんだけど・・・・・ね」。
 志村けんさんが人生哲学を綴った「志村流」のはしがき。何十年もお笑いの主役で活躍し続ける芸人の原点が、ここにある。

本人は意外にも、生来の照れ屋で、人との交わりが決してうまくないらしい。著書は、そんな彼が主に四十代のサラリーマンに向けて語った「仕事と人生の流儀」。

「頭で考えずに行動第一が身についたら、今度はマネるという行動に出てみる。職場の中に、デキる同僚や上司が必ずいるよね。そのデキる人たちの行動パターンをとりあえずマネしてみる。職場以外でも、成功している友人のやっている行動パターンをマネする。マネが基本。マネを上手にできない人がそれを超えた独自のテイストを作り上げるなんて、不可能に近い。悲しいけど、自分自身にケジメをつけることも大切だ。上手にマネができるということは、自信につながるんだよね。自信は強い意志を生み、強い意志に支えられて、いい仕事ができる」。

「昭和の三十センチのものさしは、二十一世紀ではもはや三十センチではなくなってしまった。気を抜いていると、平成の定規もすぐに規定外になるかもしれない。これからは何事も少し視点を変えて、斜めや逆さに見てみるっていうのはどうだろう。コップは、上から見たら丸だけど、横から見たら四角い。どちらも正しいんだけど、昭和の時代は上から見ている人が多かっただけ。でも、二十一世紀は横から見る人の数が圧倒的に多くなった。そう考えればいいんじゃないの。たかだか、そのくらいのこと。そう思えば案外、未来が明るく見えてくる」。

非常識人間の極致と見られている芸人・志村けんは、実は芸能界でも有数な常識論者。だから、こう強調している。「仕事というのは、結局のところ、常識を基にして攻める人間こそが成功する」。