丸セパ 即納 共栄製作所株式会社のホーム > 共栄ニュース > 共栄ニュース 2010年2月号 -第235号-

まさに笑は副作用のない良薬

「できるだけ笑って、免疫力・抵抗力を高めましょう」新型インフルエンザが流行のピークにあった昨年11月前後、小中学校から家庭に配られた「保健室便り」には、予防対策の1項目として「笑うこと」を勧める内容が多かった。

人間は、笑うと脳の中から脳内麻薬様物質が出て抹消血管が広がり、血流がよくなって新陳代謝が活発化、免疫力を高めるナチュラルキラー細胞が増える。本気で笑うと免疫力が35%、作り笑いしても25%アップすることが科学的に証明されている。

自分を実験台にして、「笑いの治療力」を証明したジャーナリストがいた。1964年、脊椎や間接が火がついたように痛む膠原病(こうげんびょう)を発症した米国のノーノン・カズンズだ。彼は副作用を伴う治療を拒否。映写機を病室に持ち込んで面白い映画や、テレビもお笑い番組を見続けた。その結果、お腹を抱えるほど10分間笑うと、その後2時間は体の痛みを感ぜずに眠れることを実証した。さらに続けると、体調が徐々に戻って仕事を再開できるようになり、テニスやゴルフを楽しめるほど回復したのだ。

まさに「笑いは良薬」、それも「副作用がない良薬」。しかも人間の脳には神経細胞「ミラーニューロン」があり、他人の笑顔を見たり、笑い声を聞くと、つられて自分も楽しくなるというように「笑い」は人間に「元気」を与える。「元気」だけでなく「景気」にも「笑い」は深く関係しているとの説もある。

エコノミスト宅森昭吉氏が発見したのは、「景気が悪くなると、お笑い番組『笑点』の視聴率が上がる」という「法則」だった。「笑点」の放送は日曜日午後5時30分から。そんな時間帯の視聴率が高いのは、休日にもかかわらず夕食前に家に戻っているー―つまり、お金のかかる外出、外食を控えている人が多いことを意味するとの分析結果だ。

その「笑点」の視聴率(関東地区)は、昨年11月29日~12月27日は「その他娯楽番組」部門で5週連続トップをマークした。年明け17日こそ4位だったが、次の週の視聴率は21.7%と再び首位。私たちが実感している不況感とピッタリ符合する。

信用情報レーダー3794号より