丸セパ 即納 共栄製作所株式会社のホーム > 共栄ニュース > 共栄ニュース 2010年5月号 -第237号-

再び大幅な鋼材の値上がり必至

一昨年の2月頃から鉄スクラップ急騰してt=6万円~6.8万円の値となり、一般鋼材がt=9万円~9.6万円となりました。その年の秋には急落してt=2万前後まで値を下げました。今年の2月頃から再び上昇傾向となっています。

要因は、同じく中国でした。もはや造船建造数世界1位、自動車生産量世界1位、さらに、日本を抜いて今年中には、経済大国2位も確実な勢いのある中国。鉄鉱石の価格決定権は日本が中心となり決めていましたが、いまや、中国が独自にオファーすることによって、マスコミ報道通り、4月積から90%高となり、原料炭価格も同55%の値上がり。当然、鉄スクラップもt=4万円弱の値を付けております。当然一般鋼材も6.5万前後で推移しています。

原油価格も上昇しており、2年前の再現になるのではと心配しています。2年前は日本の経済は成長過程でありました。一昨年の秋のリーマンが破綻してから急落し、デフレはスパイダるの状況下にあり、冷え込んだままの中での鋼材価格の急騰は大打撃を与えることは必至です。

新興国の中国は今年も2桁の経済成長を見込んでいますし、隣国の韓国もウオン安の影響にて輸出の伸びが良くて好調さを保っています。世界の先進国日本が唯一のデフレ経済に苦しみ、円高にて国際競争力は低下し、政治も世界から信用されなくなり、公共事業の実質20%の削減、44兆円の新規国債発行。国債発行総額が1000兆円になれば日本は破綻国になるといわれておりますが、このままでは、あと5年後には現実のことになるかもしれません。政権交代にて民主党中心の政治も半年が過ぎました。期待が大きかった分、国民の期待に応えられず、支持率は急落して20%台となりました。一昔は政治が三流、経済は一流と言いましたが、いまや、どちらも三流以下ではないでしょうか。

まさに、2年前の再現であります。鉄鉱石、鉄スクラップの急騰に伴って、鋼材も高騰し、製品価格も大幅な値上げを余儀なく実施しました。当然価格が下がった時点で製品価格を下げさせていただきました。同じような現象となっています。製品価格の転嫁は必至の状況です。値上げ時期は、5月中旬頃から下旬頃になると思います。価格値上げ幅は15%~25%くらいだと思います。確定次第には、お知らせとお願いを申し上げます。